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職場の悪意による期間工の自殺。狭いコミュニティのイジメ。”最悪”を想定して僕が気をつけたこと

期間工

期間工の仲間が自殺しました。

共通の友人を通じて訃報を知り葬儀へ参加しました。

そこで遺族の話や遺書・日記を読ませていただき自殺に至るまでの経緯を知ることになりました。

  • 職場全体の風当たりが非常にキツく、他の製造ラインへの転属などを要望していたが却下されていた
  • 度の過ぎたイジメが会社内・外で複数人によって行われていた
  • 職場でのストレスを起因として病を複数発症していた
  • 契約に基づき病を理由に会社から退職命令。その後自殺

僕はイジメの現場に居合わせておらず遺族側の情報のみ聞いているので断片的な情報での考えですが控えめに言っても、彼を孤立させようとする悪意が職場全体にあったと感じました。

 

会社名は伏せますが会社側の対応は

  • 職場の人間は(加害者・非加害者含め)誰も葬儀に参加していなかった
  • 直接関与していない人間(工場長とか課長とか総務人事とか)を葬儀へ参加させていた
  • 自殺から数日経過していたがまだ詳細調査はされていなかった
  • 「現在調査中」としか伝えず、会社側から現時点で把握してることや何かを確約する話は一切しなかった

という形でした。

こういったことには疎いので愚見になりますが世間的な体裁は保ちつつ訴訟を見据えて慎重に行動しているように感じました。

 

期間工という社内で弱い立場が故に、何を主張しても耳を傾けてくれない職場のほうが圧倒的に多いはず。

僕は集団によるパワハラ・イジメを受けたことはありませんが、人間の噛み合わせが悪ければ僕も同じ運命を辿っていたかもしれません。

 

僕がそういったことを避けるために気をつけていたことなどを書いていきます。

正社員の仕事や私生活への影響などを把握して、相手の立場に寄り添う

期間工は繰り返しの同じ作業をひたすらやることになります。

慣れてきて周りが見えるようになったら

  • 正社員が普段どんな仕事をしていてどんな苦労を抱えているか
  • 上司などの人間関係、飲み会や地域活動といった休日を潰すボランティアイベントなど何で気苦労しているか
  • 予定表や出勤ボードを確認して、休日出勤など見えない所でどんな仕事をしてくれているか

これを把握して言動の節々に「そっち側のことも理解してますよ」というサインを織り交ぜていました。

これはデンソーに入社する前のネットカフェのアルバイトでも同じパターンで成功していて、店長の目線に立って寄り添うことでかなり円滑な関係が築けました。

 

 

人と話すことはただのキッカケであり、愚痴や悩み話がこぼれたときはその話題を必ず拾ってリアクションするようにしていました。

人間は誰でも自分自身に一番興味があるので、愚痴や悩みを(下手なアドバイスなどを挟まず)聞いてくれる人には好意を持ちます。

プライベートの悩みが出るようになったら信頼度が増していると考えてもいいです。

そして相手からアドバイスを求められた時に具体的な解決方法や有力な情報を教えることができれば相手の心を掴むことができます。

逆に自分は関係ないという態度で聞き流したり見当違いなアドバイスを挟むと

「こいつには話してもムダだな」という評価が少しづつ積み重なり、

最終的に信頼を落として孤立することに繋がります。

 

相手が弱みを晒したのなら漬け込まない手はありません。

班長やリーダーなど上に立つ人からの評価を第一に考える

僕は作業が遅いほうでした。

正確には1作業に決められた時間内に収まってたので、ミスをしないためにゆっくり作業をしていました。

同じ期間工やオペレーター社員からは厄介者扱いされていましたがガン無視していました。

 

僕がいた職場は休憩ごとに工程をローテーションしていたのですが

本来ありえない不良品を僕が見つけたことから端を発し生産が一時中止になりました。

それを起点に

  • いつから設備に異常が発生していたのか?
  • 僕より前の作業者はちゃんとチェックしていたのか?
  • 設備の点検体制はどうなっていたのか?

という点が洗い出された結果、

僕より前の作業者(女性)がしっかりチェックしていなかったことが発覚して厳重注意され、

既に出荷された製品を回収・再チェックする騒ぎに発展しました。

正社員も作業に携わった期間工も全員、負い目があったようでその一件でお通夜状態でした。

この件から僕を厄介者扱いする人はいなくなりました。

 

ここまでは良かったのですが、問題はここからです。

この時に僕が前の作業者(女性)を上手く擁護できれば良かったのですが

仲良くもなければ全然会話もしないし、次回の契約更新とか、女だからまぁ許されるだろとか、

しょーもないことが頭によぎって

「・・・これ前の作業者がロクに見てなかったんじゃねーの?」

と追い打ちを掛けてしまいました。(口は災いの元ですね)

 

この件をキッカケに

作業者(女性)含む製造ラインの女性3名から集中砲火を浴びて

他の製造ラインにつまみ出されるハメになりました。

おぉ、怖い怖い。

 

 

 

転籍した工場でも上に立つ人の評価を優先して成功したパターンがあります。

それまでの自分は早出出勤すっぽかし、製造ラインを1日止め、4時間の大遅刻をやらかし、大きいミス1日2回やらかすなど相当印象が悪い状態でした。

オペレーター役の正社員からはゴミクズのような扱いを受けたのを覚えています。

そこから凡ミスを減らして些細な変化でも報告するようにしたことで、重要性の高い異常をいくつか見つけるようになりました。

そういった目に見える結果を積み重たことで、班長の信頼を戻すことができました。

オペレーター役の正社員とは最後まで溝は埋まりませんでしたが、以前より邪険な扱いをされることはなくなりました。

 

 

どちらのパターンでも上に立つ人の評価を第一に考えて行動したことで、その下に付いている人たちを抑え込むことができました。

「誰と仲良くなるべきか?」で迷ったら上の立場の人を選ぶことをオススメしておきます。

愚痴や悩みを聞いてくれる仲間より、その権限を持つ人から信頼されたほうが問題解決になるパターンが多いからです。

 

注意点

今まで書いた例は役職が高い人中心人物というパターンでしたが、

その環境内での中心人物を見抜けないと失敗するということです。

例えば紅一点の女性だったり、接待の席で社長が溺愛している愛人だったり、家電量販店にいる夫婦のうち財源を握っている奥さんだったり、実質的な仕事を回している中堅正社員が中心人物だったりするパターンもありうるということです。

 

期間工でありそうな例で言えば

就任したばかりの班長よりも勤続8年目のおばちゃん期間工が中心人物といったパターンです。

班長もおばちゃんを敵に回したくないので仕方なく。。。ということはよくある話です。

女性の場合は第一印象の感情で判断されることが多く、

仕事がデキても嫌いだからイビられるとか普通にあります。

 

僕は女性とのコミュニケーションが下手で嫌われることが多いので、

どうにもならないなーって時は諦めて放置してますw

まとめ

以上が僕が気をつけていたことでした。

 

冒頭の彼が人間関係は修復不可であったにも関わらず転属させてもらえなかったのは、その仕事をメインで回せる人が彼しかいなかったからという話もありました。

期間工は仕事でヘマしようとクビにされることはそうそう無いので、ほどほどに仕事するのが一番良いと改めて感じます。

人が仕事に殺されるのも、村八分で人が人を死に追いやるのも普通に考えておかしいですから。

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