※個人の実経験の内容となっていますので、承知した上で読み進めてください。
どうもヤスです。
このページでは期間工在籍時に2回やったギックリ腰の実体験と便利だったものと効果がなかったものを紹介していきます。
バネ指も炎症という意味ではギックリ腰に似ているので、予防方法は応用できると思います。
仕事中に痛いと感じたときにはもう手遅れです。
普段の積み重ねで回避できるのでぜひ実践してみてください。
この記事だけでもそれなりに対処はできますが
そもそもギックリ腰って何?
椎間板、関節、筋肉などから何かの拍子に生じる急な痛みのことを指します。
一般的には椎間板によるものが多く、何かを持ち上げた時やくしゃみをした時に起きやすいと言われています。
僕が実体験でやったのは筋肉によるものだけなので、今回は他のものは省きます。
ギックリ腰の原因
重たいものを持ち上げたり、同じ動作を繰り返したり、常に同じ姿勢でいることで起きます。
筋肉系のギックリ腰はオーバーワーク(筋トレしすぎの状態)で筋肉がつって筋肉の伸縮が上手くいかなくなることで起きます。
ちなみにオーバーワークの何がいけないのかと言うと、
筋肉の回復速度 < 筋肉へのダメージ で永遠とダメージが回復しないことです。
良かれと思って筋トレを始めるのはダメージが倍増するのでオススメしません。
腰と背中の筋肉は繋がっていて下半身に比べると薄くて貧弱なのですぐにオーバーワークします。
筋肉がつって伸縮が上手くいっていないと書きましたが、背中の筋肉がつってしわ寄せが腰に来ているとイメージしてもらえば分かりやすいかなと思います。
僕がやったのは筋トレで無理な負荷を掛けたパターンと仕事の繰り返し動作で起きたパターンです。
筋トレでのギックリ腰
日常生活では使わない筋肉を使おうと思い、バーベルを中腰の体勢から持ち上げました。
これによって背中の筋肉がオーバーワーク状態になり、晩ごはんをちゃぶ台へ置こうとかがんだ瞬間にギックリ腰を発症しました。
仕事でのギックリ腰
人員整理で工場が転籍したことで、1個300gの製品を1日1200個チェックする仕事に変わりました。
そして製品12個を梱包箱へ入れて、5箱貯まったら仮置場へ運ぶという作業を一日中やっていました。
体が常時 前傾姿勢になるので見た目ほど楽な仕事ではなかったです。
具体的に書くと、
1個ずつ箱から出す→チェック→箱へ戻すという作業なので反復で2400回。
梱包箱1箱の重さが 製品300g×12個+梱包箱=3.6+5=8.6kg。
1日あたりの梱包箱が 1200個÷12=100箱。
100箱を作業台から台車へ下ろす→仮置き場へ運ぶという作業なので反復で200回。
一日中まったく同じ動作しかせず、特定の筋肉しか使わなかったのでやり始めて3ヶ月くらいでオーバーワークになりました。
ギックリ腰の予兆は?
1回目のギックリ腰は
体を捻ったりストレッチをしても残り続ける疲労感や筋肉のハリなどの違和感がありました。
ただこの段階だと痛みがないので、結局ギックリ腰になるまで仕事していました。
2回目のギックリ腰は軽度の痛みが走ったので感覚的に「あ、これ以上はダメなやつだ」と瞬時に判断して上司に話を付けて途中退勤しました。(その分日給は減りました)
ギックリ腰をやったら整形外科へ行って診断書を貰ったほうが良いです。
後々労災や労働基準書などへ行動を起こす時の証拠になりますし、ハローワークで診断書を見せて職場で改善がされなかった旨を伝えることで正当な退職理由を作ることができます。
この時の僕は痛みを取ることを最優先したので病院へ行かずに接骨院へ行きました。
ギックリ腰の予防
仕事の合間に壁などに持たれかかって、筋肉を極力使わないようにしていました。
コルセットでお腹の脂肪を締め付けることで姿勢維持や前傾姿勢の筋肉への負荷が減ったので多少は効果がありました。
あとは冬季限定で温熱湿布を使っていました。
仕事が終わる頃には汗でヌルヌルになりますが一番効果がありました。
ギックリ腰直後は温める?冷やす?
ギックリ腰直後限定なら筋肉が炎症によって熱を帯びていることから冷やすのが正解だと思います。
(というか咄嗟に温めるものを用意できないと思います。)
「じゃあ温めるのは間違いなのか?」と言われると、過去の経験上そうは思いません。
体は筋肉の伸縮によって動いています。
そして物体は熱を加えることで膨張・弛緩し、熱を奪う(冷やす)ことで収縮・緊張します。
ギックリ腰の原因は筋肉のオーバーワークと書きました。
つまり使いすぎて緊張している状態なのです。
だからオーバーワーク状態の筋肉を温めて弛緩させることが悪いことだとは思いません。
予防の欄でも書きましたが温熱湿布を腰に貼ったときが一番効果がありました。
僕はスノーボードで遊んだ後は温泉に入りますが、運動直後は冷やすのが正解という割には一番最初に冷水に入っている人を見たことがありませんし、みんな熱湯風呂で体を温めています。
シャワーが常設されてるジムでも最初に熱湯を浴びませんか?
夏場でクーラーを掛けていてギックリ腰の痛みで目が覚めたとき時も熱湯風呂に入ることで痛みが和らぎました。
なので筋肉を回復させる場合には体を温めるのが正解だと個人的には思っています。
ギックリ腰に効果的なものは?再発させないためには?
効果的な治療を行うことで自然治癒能力と相乗効果でギックリ腰を早く完治させることができます。
一般的に自然治癒だと数日~3ヶ月ほど掛かると言われていて、常に腰をかばう姿勢がクセになってしまうと聞いたことがあります。
僕は完治させたので後遺症はまったくありませんし腰をかばう姿勢にもなっていません。
予防方法も知っているのでギックリ腰になることは二度とないと思います。
電気治療
一番効果が高かったのは電気治療です。
数万円掛かりましたが痛み・苦痛を一切伴わず完治までの時間が早かったのでギックリ腰をやっている人にはこれを勧めています。
温熱湿布
予防の欄でも書きましたが、治療時以外では一番効果がありました。
開封から7時間で効果が無くなるので毎日1~2枚使っていました。
1枚200円なので安くないですが、貼っている時のほうが調子が良いのでガンガン使ってました。
風呂
シャワーだと体の表面温度しか上がらないのでギックリ腰をやったときはお湯に浸かって体の芯まで温めたほうがいいです。
消炎鎮痛剤
僕は使ったことがないのですが、症状的に効くと思われるので記載します。
ロキソニンなどの痛み止めの類です。
なってしまった時のために用意しておくのが良いと思います。
USBカイロ
これも使ったことはないですがバネ指予防に良いかなと思ったので記載します。
冬季は指が冷えるので休憩前に電源を入れて、休憩中に握っていれば効果があるかなと思います。
寮は電気代が固定なので3年間繰り返し使うことを考えるとかなりお得です。
スイッチのオンオフですぐに使えるのも魅力的です。
効果が薄かったものは?
鍼灸
電気治療と比べると治るまでに時間が掛かりすぎです。
ギックリ腰だと言っているのに何回も通院させられたのが苦痛でした。
鍼灸の針はツボに刺すので注射針のような「チクッ」ではなく、アイスピックで「ブスッ」とやられたかのような痛みがあるので治療のたびに体を強張らせていました。
痛みがある程度引いて動けるようになった時点で通院を辞めました。
コルセット
ギックリ腰になったら真っ先に思い浮かべて購入すると思いますが
僕のように太っていてお腹が出ているのであれば多少効果があると思いますが、細身の人が付けても効果はないです。
使えば効果はあるのですが次第にお腹が苦しくなって不快感が増すので僕は好きではありません。
筋トレ
普段から筋トレしていれば良いですが、好かれと思っての筋トレはしないほうがいいです。
そんなことをするぐらいなら
プロテインを飲んで体を温めてとにかく眠って自然治癒を促したほうがいいです。
マジックハンド
頻繁に使うものは手元に置きっぱなしになるので全然使いませんでした。
そもそもマジックハンドでつかめるものって充電ケーブルくらいじゃないでしょうか。
コップは落として割れたら大惨事になるので掴まなかったし、本当に必要なものはハイハイ歩きで取りに行ってました。
サロンパスEX温感
温熱湿布の類似品にサロンパスEX温感という商品があります。
「温感」であって実際に熱を持つことがないので全く効果がありません。
低周波治療、電気風呂
オムロンなどが安価で販売している低周波マッサージ機、銭湯に設置されている電気風呂などです。
ハッキリと断言します。
いくらやっても良くはなりません。
「お前、電気治療が一番効果あるって言ってたじゃん」
はい、そのとおり。
でも低周波マッサージや電気風呂は、僕が言う電気治療とは全くの別物です。
労災について
労災にするケースは少ないと思いますが一応書いておきます。
仕事中のぎっくり腰が労災と認められる2つのケースと申請手続きの流れ
弁護士さんによるコラムが掲載されているのでそちらのリンクを貼り付けておきます。
期間工の仕事はメンテナンス以外はまったく同じ作業を永遠と繰り返すので、災害性の原因によらない腰痛である場合のケースに当てはまって労災案件になると思います。
ただここで考えて欲しいのは労災案件にした後です。
トヨタ系デンソーの元期間工、労災で謝罪と賠償求め提訴 右肩内部組織を損傷も責任認めず
「労災支給決定でも会社は責任認めず」とあるように会社が全く非を認めない場合があります。
指が飛んだり他の仕事に就けないような大怪我をして、デンソーならびにトヨタ系列・トヨタ傘下の会社に今後一切入社しないという意思がない限りは労災案件にしないほうが良いかなと思います。
労災を使うということはその会社に「仕事に支障をきたすほどの怪我をしています」と宣言しているようなもので、期間工リピーターとして働きたいと考えているなら労災にしないほうがいいと思います。
労災で休業した場合に降りる金額は3日間は100%、それ以降は標準報酬日額の80%程度です。
働いていれば日給1.0+慰労金等0.3で1.3万円もらえますが、日給1万の80%で8000円としたらかなり低い金額です。
記事の人のように裁判を起こして損賠賠償約696万円が貰えたとしても日々の生活費、社会保険、労災・裁判絡みで使うことを考えると手元に残るのは500万円前後が良いところではないでしょうか。
プライベートの時間と、数万円の支出と、痛みを伴った精神的苦痛。
やるのは自由ですが、労災・裁判沙汰にするメリットは少ないと個人的には思います。
まとめ
長くなりましたが以上がギックリ腰のまとめでした。
ギックリ腰になっても誰も助けてくれないので、予兆がなかったとしても色々と用意しておきましょう。
普段からシャワーではなくお風呂に浸かって暖かくして寝ることでギックリ腰の予防になるので面倒くさがらず続けることをオススメします。
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